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ロゴ制作の色選びで迷う人物とトーンを表すカラーチャートのイメージ

更新日 2026-04-20

📓 ロゴ制作の色選び②|同じ色でも印象が変わる?トーンの見方

ロゴの色を考えるとき、赤か青かのような「色み」だけで決めてしまいがちです。けれど実際は、同じ青でも、やわらかく見える青と、きりっと見える青があります。その差を生みやすいのが、色の「トーン」です。

 

トーンは、色の明るさや鮮やかさをグループ分けしていく考え方で、ロゴの印象づくりでも役立ちます。見た目の好みだけでなく、どんな空気感を伝えたいかを考えるときにも便利です。

 

この記事では、トーンとは何かをできるだけわかりやすく説明しながら、同じ色でも印象が変わる理由、目指す雰囲気に近づける見方、好きな色だけで決めないための確認ポイントを順番に解説します。色そのものの意味だけでなく、「明るい」「深い」「やさしい」といった見え方の違いまでわかると、色選びはかなり進めやすくなります。

ロゴ制作の依頼を考えている方や、自分の事業に合う色選びで迷っている方に役立つ内容です。

​👁️ この記事はこんな方におすすめです

・ロゴ制作を依頼したいけれど、色の希望をうまく言葉で伝えられない人

・同じ青や赤でも、なぜ印象が変わるのかを知りたい人

・自分の会社やサービスに合うトーンの選び方を知りたい人

・好きな色だけで決めず、ブランドらしい空気感で色を考えたい人

・ロゴの色選びで、トーン・明度・彩度の違いをやさしく理解したい人

想像するロゴスケアイ�コン

🖋️ ロゴの色選びで、トーンを知っておくと何が伝えやすくなる?

いちばん大事なのは、トーンを知ると「このロゴは、なぜその印象に見えるのか」を言葉にしやすくなることです。色は色名だけでは印象を説明しきれません。たとえば同じ青でも、明るくて軽やかな青もあれば、落ち着いて力強く見える青もあります。

 

こうした違いを感覚だけで終わらせず、言葉にしやすくしてくれるのがトーンの見方です。デザインの現場でトーンがよく使われているのも、色の印象を人が受け取る感覚に近い形で捉えやすいからです。ロゴを見たときに「親しみやすい」「上質」「明るくて元気」と感じるのは、色のトーンの影響を受けていることが大きいです。「親しみやすくしたい」「信頼感を出したい」といった希望を、色の見え方に結びつけて伝えやすくなるのが大きなメリットです。

 

ですからロゴ依頼時に「青で制作して欲しい」と伝えるよりも、「少し落ち着いた青にしたい」「淡くてやさしい青にしたい」などの言い方ができるだけで、完成イメージのズレはかなり減りやすくなります。色だけで伝えてしまうと、個人個人の色のイメージに依存するので、やり取りにギャップが生じやすいですが、トーンまで見ると、伝えたい雰囲気の話に進みやすくなります。

color tone?と書かれた吹き出しのアイコン

🖋️ トーンは何でできている?明るさと鮮やかさの見方

トーンは、ひとことで言うと、色の明るさと鮮やかさをまとめて見た「色調(色の調子)」です。色は、一つの要素だけで決まるものではありません。黒、白、グレー(無彩色)を除く、一般的な色みのある色(有彩色)は、「色相」「明度」「彩度」という3つの要素で構成され、私たちに色として認識されています。このうち色相は赤や青のような色みを指し、明度は明るいか暗いか、彩度は色の鮮やかさを表します。

 

トーンは、その中でも明度と彩度の組み合わせをグループ分けした見方です。たとえば同じ青でもやわらかく見えたり、きりっと見えたりする印象の違いは、トーンを知ることによって理解が深まります。明度が低い色は落ち着いた高級感のある印象、彩度が高い色は目立ちやすく元気な印象になります。つまり、同じ色でもトーン(明度と彩度)の違いで、伝わる空気感がかなり変わります。

 

ロゴ制作の依頼時にトーンの視点がないまま進めると、「色は合っているのに、なんとなく違う」ということが起こりやすくなります。逆に言えば、色の名前だけでなく、トーンを意識するだけで、イメージのすり合わせはかなりしやすくなります。

 

色選びが苦手でも、まずは「明るいか暗いか」「鮮やかか落ち着いているか」の二つで見ると、ぐっと考えやすくなります。難しそうに見えますが、色相は「何色かを決める視点」、トーンは「どう見せたいかを考える視点」と捉えると、ロゴの色選びは一気にわかりやすくなります。

ValueとChromaからColor Toneが成り立つことを表したビーカー風アイコン

🖋️12種類のトーンを知ると、同じ色の違いが見えてくる

トーンの見方が便利なのは、同じ色でも「どんな見え方になるか」を、もっと細かく言葉にしやすくなるからです。日本では、有彩色のトーンは12種類に分けられています。ここでは、それぞれのトーンがどのくらいの明度・彩度なのか、そしてどんな印象につながりやすいのかを、ロゴ制作の視点で見ていきます。

 

1.ビビッドトーン

ビビッドトーンは、高彩度・中明度で、最も彩度が高いトーンです。純色に近く、とても鮮やかで目立ちやすいのが特徴です。

「鮮やか」「冴えた」「派手」「目立つ」「生き生きした」といった印象を与えやすく、元気さや勢い、強い存在感を出したい場合に向いています。

 

2.ブライトトーン

ブライトトーンは、高彩度・高明度のトーンです。鮮やかさを保ちながら、明るく軽やかな印象を持っています。

「明るい」「健康的」「陽気」「華やか」「若々しい」といった印象を与えやすく、親しみやすさや前向きな雰囲気を出したいときに使いやすいです。

 

3.ストロングトーン

ストロングトーンは、高彩度・中明度のトーンです。ビビッドトーンほど極端ではありませんが、しっかりした強さがあります。

「強い」「はっきりした」「力強い」「活動的」といった印象を与えやすく、存在感や意志の強さを見せたいロゴに向いています。

 

4.ディープトーン

ディープトーンは、高彩度・低明度のトーンです。鮮やかさはありながら、暗さと深みも持っています。

「濃い」「深い」「重厚」「大人っぽい」「落ち着いた」といった印象を与えやすく、信頼感や高級感を出したいときに使いやすいです。

 

5.ライトトーン

ライトトーンは、中彩度・高明度のトーンです。明るく軽く、やさしい方向に寄りながらも、適度な鮮やかさがあります。

「明るい」「軽やか」「さわやか」「やわらかい」といった印象を与えやすく、親しみやすさや軽快さを出したい場面に向いています。

 

6.ソフトトーン

ソフトトーンは、中彩度・中明度のトーンです。鮮やかすぎず、くすみすぎず、全体としてやわらかい見え方になります。

「柔らかな」「おだやかな」「やさしい」「自然な」といった印象を与えやすく、安心感や親近感を出したいロゴに合いやすいです。

 

7.ダルトーン

ダルトーンは、中彩度・低明度のトーンです。くすみ感があり、落ち着いた深さを持っています。

「にぶい」「くすんだ」「地味」「落ち着いた」「大人っぽい」といった印象を与えやすく、派手さを抑えつつ安定感を出したいときに向いています。

 

8.ダークトーン

ダークトーンは、中彩度・低明度のトーンです。暗さが強く、引き締まった見え方になります。

「暗い」「重い」「シック」「落ち着いた」といった印象を与えやすく、重厚感や大人っぽさ、静かな強さを出したいときに使いやすいです。

 

9.ペールトーン

ペールトーンは、低彩度・高明度のトーンです。薄く淡い色調で、最もやさしい印象に寄りやすいトーンのひとつです。

「浅い」「淡い」「やさしい」「軽い」「繊細」といった印象を与えやすく、やわらかさや清潔感を出したいロゴに向いています。

 

10.ライトグレイッシュトーン

ライトグレイッシュトーンは、低彩度・高明度のトーンです。明るさはありつつ、少し灰みを帯びています。

「明るい」「灰みのある」「上品」「控えめ」「落ち着いた」といった印象を与えやすく、やさしさと上品さを両立したいときに使いやすいです。

 

11.グレイッシュトーン

グレイッシュトーンは、低彩度・中明度のトーンです。灰みがあり、全体に落ち着いた見え方になります。

「灰みのある」「控えめ」「穏やか」「地味」「上品」といった印象を与えやすく、主張を強くしすぎず、大人っぽく見せたいときに向いています。

 

12.ダークグレイッシュトーン

ダークグレイッシュトーンは、低彩度・低明度のトーンです。暗さと灰みの両方を持ち、かなり落ち着いた印象になります。

「暗い」「灰みのある」「渋い」「重い」「シック」といった印象を与えやすく、静かな重厚感や落ち着きを出したい場合に使いやすいです。

 

この12種類は、全部を暗記する必要はありません。大切なのは、「鮮やかで目立つ方向なのか」「やわらかく明るい方向なのか」「落ち着いて重みのある方向なのか」などの見え方の違いをつかむことです。そこが見えてくると、同じ青でもどんな青にしたいのかを言葉にしやすくなり、ロゴ依頼時のイメージ共有もしやすくなります。

 

色を選ぶというより、自分の会社(またはブランド)「らしい」空気感を選ぶという視点で考えると、トーンの意味がつかみやすくなります。

12種類のトーンを表す色見本のアイコン

🖋️ 目指す印象に合うトーンはどう選ぶ?

トーンを考えるとき、「どう見られたいか」から選ぶと失敗しにくくなります。色は、場合によっては形よりも印象を左右するため、まずは自分たちの事業やサービスが周囲に「どう見られるとうれしいか」を先に考えるのが大切です。

 

親しみやすさを出したいのか、信頼感を出したいのか、やわらかさを出したいのかで、合いやすいトーンは変わってきます。

 

たとえば、子ども向けや暮らしに近いサービスなら、明るめでやわらかいトーンがなじみやすいですし、反対に、弁護士や会計士など専門的な仕事なら、やや深めで抑え気味のトーンのほうが信頼感のある印象になります。

ただし、これは業種だけで自動的に決まるものではありません。同じ業種でも、やさしさを前に出すのか、頼もしさを前に出すのかで合うトーンは変わります。

 

ここで役立つのが、言葉を先に置く考え方です。「明るく親しみやすい」「落ち着いて上品」「元気だけれど安っぽくは見せたくない」といった言葉があると、トーンの方向を選びやすくなります。

そしてその言葉は、一つではなく、少し幅を持たせて三つほど用意しておくと、ちょうどよいトーンを見つける近道になります。

 

また、同業のロゴを見すぎると、なんとなく近い方向を選びたくなることがありますが、それだけで決めると自分の強みが薄く見えることもあります。周囲との違いを出したいのか、安心感を優先したいのかでも、選ぶトーンは変わります。

トーンを調整して選ぶことを表したスポイト付きの円形アイコン

📓 まとめ

ここまで見てきたように、ロゴの色選びでは、色みだけでなくトーンを見ることが大切です。同じ色でも、明るさ(明度)や鮮やかさ(彩度)が変わるだけで、伝わる印象はかなり変わります。トーンを知っておくと、「やさしく見せたい」「落ち着いて見せたい」「元気に見せたい」といった希望を、感覚だけでなく言葉で伝えやすくなります。

 

また、色を決めるときは、好き嫌いだけで進めず、事業に合う印象か、視認性は大丈夫か、使う場面で無理がないかもあわせて見ておくことが大切です。

色選びは、一見すると見た目の話に見えやすいですが、実際は、自分たちの事業やサービスが「どう見られたいか」、それを周囲に「どう伝わるか」に大きく関わる部分です。迷ったときほど、色名より先に、どんな空気感を目指したいのかを考えてみてください。

色は感覚だけで決めるものに見えますが、見え方にはある程度の傾向があります。そのため、「何となくしっくりこない」と感じたときも、トーンの視点があると原因を探しやすくなります。

 

ロゴ制作を依頼する前にこの視点を持っておくと、打ち合わせで伝える言葉が増え、完成後のズレも減らしやすくなります。色は一瞬で目に入るぶん、印象づくりへの影響も大きい要素です。だからこそ、好きな色を選ぶだけで終わらせず、トーンまで見ながら、自分の会社「らしさ」と伝わりやすさの両方を意識してみることが大切です。

 

ロゴスケでは、こうした内容を丁寧に整理しながら、御社らしいロゴ制作をお手伝いしています。

ロゴ制作をご検討中の方は、サービスページもぜひご覧ください。

​ロゴのちょっとした話

ロゴLOG運営者の似顔絵

 🖋️ ブログを書いた人

 

井上ダイスケ|ただのデザイナー|福岡出身

 

ロゴ制作サービス「ロゴスケ」を運営しています。

 

もともとはインテリアデザインの仕事をしていて、海外で家具や空間に関わる仕事に携わってきました。

その中で、お客さんから「ロゴも一緒に考えてほしい」と相談をいただいたことをきっかけに、ロゴデザインも手がけるようになりました。

 

現在はロゴ制作を中心に、名刺やショップカードなどのグラフィックデザインも行っています。

 

このブログ「ロゴLOG(ロゴログ)」では、ロゴ制作を考えている方に向けて、ロゴの考え方や制作のヒントを紹介しています。

 

サッカーとお米が大好きで、推しの選手の試合がある日はだいたい夜更かししてしまいます。

​ロゴのちょっとした話

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