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ロゴの修正内容を話し合う依頼者とデザイナー

更新日 2026-07-31

📓 ロゴの修正依頼はどう伝える?|イメージを言葉にするための考え方

ロゴの初回提案や修正案を見たとき、「気になるところはあるけれど、どう伝えればよいのか分からない」と迷うことがあります。専門用語を知らないと、的確な修正依頼ができないように感じるかもしれません。

しかし、大切なのはデザインの知識ではなく、目の前のロゴを見て感じたことを、順番に分けて伝えることです。

この記事では、選んだロゴ案に対する違和感を、自分の言葉で伝わるフィードバックへと変換する考え方を説明します。

 

初回提案や修正案を受け取り、希望はあるものの言葉にしきれず悩んでいる方が、デザイナーと認識を合わせるために役立つ内容です。修正依頼を、自社らしいロゴへデザイナーと一緒に近づけるためのやり取りとして考えていきましょう。

​👁️ この記事はこんな方におすすめです

・ロゴの初回提案を受け取り、気になる部分をどう伝えればよいか迷っている人
・ロゴの修正案に違和感はあるものの、その理由をうまく言葉にできない人
・専門用語を使わずに、デザイナーへ修正希望を伝えたい人
・参考画像を修正依頼にどう活用すればよいか知りたい人
・複数の修正希望を整理し、優先順位をつけて伝えたい人

想像するロゴスケアイコン

🖋️ ロゴの修正依頼は、デザインを否定することではありません

ロゴの修正依頼は、提案されたデザインを否定するためのものではありません。初回提案や修正案を見て感じたことを共有し、依頼者とデザイナーの認識を近づけるための大切なやり取りです。気になる部分があるのに遠慮して伝えないまま進めると、完成後に違和感が残ることもあります。

 

デザイナーは、ヒアリングで受け取った情報をもとに、形や文字、色などを組み合わせて提案します。ただし、言葉で共有したイメージと、実際に目で見たときの印象が完全に一致するとは限りません。案を見て初めて、「もう少し親しみやすい方が合いそう」「文字が少し強く見える」と気づくこともあります。

 

その気づきは、提案が失敗だったという意味ではありません。実際の案があるからこそ、自社に合う方向や避けたい印象が見えやすくなったと考えられます。修正のやり取りでは、良いと感じた部分を残しながら、気になる部分を少しずつ整えていきます。

 

よくあることですが、依頼者が「デザイナー自身を否定していると思われたくない」と考えすぎるあまり、本当に伝えたい希望が曖昧になるケースがあります。ここで、ひとつアドバイスです。目の前のデザインにだけ集中して、それについて感じたことを伝える意識を持つと、意見を言いやすくなります。「この部分は好きですが、ここは少し硬く感じます」のように、気に入っている部分と調整したい部分の両方を分けて伝えてあげると、残したい要素と見直したい要素が明確になり、自分たちの考えをデザイナーと共有しやすくなります。デザインへの意見は、それを作ったデザイナー本人への批判とは分けて考えましょう。

 

修正依頼は「正解を指示する場」ではなく、「感じ方を共有する場」です。依頼者が持つ事業への想いや理解と、デザイナーが持つ制作の知識を重ねながら、自社らしいロゴへ近づける共同作業です。まずは、気になったことを伝えてよいと考えるところから始めましょう。

ロゴを挟んで向き合う二人のアイコン

🖋️ まずは「どこが気になるのか」を分けて整理しよう

ロゴを見て「何となく違う」と感じても、最初からその原因まで分かるとは限りません。そんなときは、ロゴ全体で考えるのではなく、いくつかの部分にロゴを分解して見ていくと、どこに違和感があるのかを見つけやすくなります。

 

おすすめは、以下の5つに分けて見ていくことです。ただ、この5つすべてを細かく、完璧に確認していく必要はありません。まずは自分が気になった部分から見ていけば十分です。

 

①ロゴマークの見え方

形やモチーフ、線の太さ、大きさなどを見ながら、「少し複雑に感じる」「形が鋭く見える」といった気づきがないか考えてみましょう。

 

②文字の見え方

文字の形や太さ、読みやすさ、文字同士の間隔などを見ながら、「力強く見えすぎる」「文字の間隔が詰まって見える」といった違和感がないかを考えます。

 

③色の見え方

ロゴマークと文字それぞれの色を見て「少し暗く感じる」「色の差が強すぎる」など、色から受ける印象を見てみましょう。

 

④ロゴマークと文字のバランス

それぞれの大きさや位置、距離、周囲の余白などを見ながら、「マークが目立ちすぎる」「文字との間が狭く感じる」といった点がないかを考えます。

 

⑤ロゴ全体から受ける印象

「重く感じる」「硬く見える」「かわいらしすぎる」「目立ちすぎる」など、普段の言葉で構いません。

まずは気になった部分から確認し、必要に応じてほかの項目も見ていくことで、見落としを減らしながら、気になる部分と感じた印象を整理しやすくなります。気になる部分が見えてきたら、次は、その部分をどう感じたのか、なぜ変えたいのかを整理していきます。

ロゴを5項目で確認するチェックアイコン

🖋️ 「どう感じたのか」と「なぜ変えたいのか」を続けて伝えよう

気になる箇所を示したら、次に、その部分を「どう感じたのか」と「なぜ変えたいのか」を続けて伝えます。修正してほしい場所だけでなく、その背景にある意図まで伝えることで、デザイナーも目指す方向を理解しやすくなります。

 

たとえば、「文字を細くしてください」と伝えるだけでは、なぜ細くしたいのかまでは分かりません。「文字が力強く見え、女性向けのやさしいサービスという印象と少し離れているため、もう少し柔らかく見せたい」と伝えると、目指したい方向が明確になります。その意図が分かれば、文字を細くするだけでなく、形や間隔を含めた調整が適している場合もあります。

 

感じた印象は、「硬い」「子どもっぽい」「少し暗い」「目立ちすぎる」「読みづらい」など、最初に浮かんだ自分の言葉で構いません。「硬い」「少し暗い」といった短い言葉でも、そのあとに理由を添えれば意図は伝わります。

 

感じた印象が整理できたら、次はその理由も整理していきましょう。「なぜ変えたいのか」という理由は、デザイナーが目的に合った修正方法を考えるための手がかりになります。理由を考えるときは、誰に見てほしいのか、どのような場面で使うのか、どこが自分たちの事業と合っていないのかを考えてみましょう。うまく説明できない場合は、「事業をどのように伝えたいのか」「どんな人に、どう見られたいのか」から考えると、言葉を見つけやすくなります。感じた印象もその理由も、専門的な言葉で説明する必要はありません。大切なのは、うまく説明することではなく、感じた印象とその理由を自分の言葉で伝えることです。うまく言葉にできない部分があっても、デザイナーが一緒に整理してくれるはずです。

 

気になる箇所、そこから受けた印象、変えたい理由を一続きで伝えることで、デザイナーとの認識を合わせやすくなります。目指す方向を共有しながら調整を重ねることで、自分たちの事業や想いに合った、自分たちらしいロゴへ近づけていけます。

理由を言葉で伝える人物のアイコン

🖋️ 目指したい印象は、普段の言葉と参考画像で伝える

修正後に目指したい印象は、普段使っている言葉で伝えて構いません。「親しみやすくしたい」「もう少し落ち着かせたい」「高級感は残しながら、近寄りやすくしたい」など、自分が分かる言葉で方向を示すことが大切です。

 

同じ言葉でも、人によって思い浮かべる見た目は異なります。たとえば「やさしい」という言葉から、丸みのある形を想像する人もいれば、淡い色や細い文字を想像する人もいます。そのため、言葉だけで完成形を指定しようとせず、どのような相手にどう感じてほしいのかも添えると認識を合わせやすくなります。

 

言葉にしきれないときは、参考画像を使う方法もあります。ただし、画像を添えるだけでは、色、形、文字、雰囲気のうち、どこを見てほしいのかまでは伝わりません。参考にしたい部分も一緒に示すことが必要です。

 

「この画像の落ち着いた色の組み合わせを参考にしたい」「文字の丸みではなく、余白の広さを参考にしたい」「全体をまねるのではなく、上品で静かな印象に近づけたい」など、画像の役割を言葉で補います。反対に、避けたい例を示す場合も、「派手な色を避けたい」「線が細すぎる印象にはしたくない」と理由を添えます。また、参考画像は、一枚に絞る必要もありません。色はこの画像、余白は別の画像というように、修正したい部分ごとに分けて示すこともできます。

 

参考画像は、言葉だけでは伝えにくい感覚を確認するための材料として使うと効果的です。自分の言葉と画像の参考箇所を組み合わせることで、デザイナーが修正箇所やその意図を汲み取りやすくなります。

複数の参考画像を表すアイコン

🖋️ 修正希望が複数あるときは、優先順位を整理する

修正したいことが複数ある場合は、できるだけ優先順位も一緒に伝えることをおすすめします。なぜなら、一つの部分を変えることで、ほかの部分にも影響が及び、ロゴ全体のバランスが壊れてしまうことがあるからです。あらかじめ優先順位を伝えておけば、デザイナーも何を守りながら調整すべきかを判断しやすくなります。ここでは、修正希望の優先順位を整理する方法を紹介します。

 

まず、「必ず変えたい部分」を整理します。たとえば、店名が読みにくい、親子向けのサービスなのにロゴが硬く近寄りにくい印象になっている、SNSのアイコンなどで、小さく表示したときに細部がつぶれて見えるなど、完成前に必ず解消したい内容です。なぜ変えたいのかも一緒に伝えましょう。

 

次に、「できれば調整したい部分」を整理します。ここでのポイントは、「必ず変えたい部分」と分けて考えることです。「可能であれば文字を少し柔らかくしたい」「全体の印象を崩さない範囲で色を少し落ち着かせたい」など、最優先ではないものの、できれば反映してほしい希望です。必ず変えたい部分と分けることで、デザイナーもどこまで調整すべきかを判断しやすくなります。

 

最後に、「デザイナーに相談したい部分」をまとめます。「重く感じるけど、何が原因か分からない」「色を変えたいけど、何色がいいのか分からない」など、自分では判断しにくい内容です。分からないことを無理に修正の指示に置き換える必要はありません。感じている違和感と目指す方向さえ共有できれば、デザイナーも一緒に調整方法を考えてくれるはずです。

 

修正希望を「必ず変えたい部分」「できれば調整したい部分」「デザイナーに相談したい部分」の三つに分けることで、何を優先したいのか、どこまで調整してほしいのか、どの部分を相談したいのかが伝わりやすくなります。優先順位と相談したい内容が明確になれば、デザイナーとの認識も合わせやすくなります。

修正希望の優先順位を表すアイコン

📓 まとめ|修正依頼は、イメージを一緒に近づけるためのやり取り

ロゴの修正依頼は、提案されたデザインや、それを作ったデザイナーを否定するためのものではありません。依頼者とデザイナーが認識をすり合わせながら、自社らしいロゴへ近づけるための大切なやり取りです。専門用語を使ったり、修正内容を完璧に説明したりする必要はまったくありません。

 

まずは、目の前の案を見ながら気になる箇所を確認し、その部分から受けた印象を自分の言葉で伝えることが出発点になります。次に、「なぜ変えたいのか」を整理します。誰にどう見られたいのか、どこが自分たちの事業と合っていないのか、どのような場面で気になるのかを伝えることで、修正の目的を共有しやすくなります。

 

修正したい内容を言葉だけで伝えるのが難しい場合、参考画像を活用します。その際は、色、形、文字、余白、雰囲気など、画像のどの部分を見てほしいのかも一緒に伝えることで、デザイナーと認識を合わせやすくなります。

 

修正希望が複数ある場合は、「必ず変えたい部分」「できれば調整したい部分」「デザイナーに相談したい部分」の三つに分けて整理します。優先順位を伝えておけば、一つの修正がほかの部分やロゴ全体のバランスに影響する場合でも、デザイナーが何を守りながら調整すべきかを判断しやすくなります。

 

それでもうまく言葉にできない部分は、無理に説明しようとせず、感じている違和感をそのままデザイナーに伝えることをおすすめします。そうすることで、イメージを共有しながら、一緒に内容を整理していくことができます。修正依頼で大切なのは、依頼者が一人で正解を探すことではなく、デザイナーと意思疎通を重ね、目指す方向を確かめ合いながら進めていくことです。同じ方向を見ながら調整を重ねていくことで、自分たちの想いが込められた、自分たちらしいロゴへ近づいていきます。

 

ロゴスケでは、こうした内容を丁寧に整理しながら、御社らしいロゴ制作をお手伝いしています。

 

ロゴ制作をご検討中の方は、サービスページもぜひご覧ください。

​ロゴのちょっとした話

ロゴLOG運営者の似顔絵

 🖋️ ブログを書いた人

 

井上ダイスケ|ただのデザイナー|福岡出身

 

ロゴ制作サービス「ロゴスケ」を運営しています。

 

もともとはインテリアデザインの仕事をしていて、海外で家具や空間に関わる仕事に携わってきました。

その中で、お客さんから「ロゴも一緒に考えてほしい」と相談をいただいたことをきっかけに、ロゴデザインも手がけるようになりました。

 

現在はロゴ制作を中心に、名刺やショップカードなどのグラフィックデザインも行っています。

 

このブログ「ロゴLOG(ロゴログ)」では、ロゴ制作を考えている方に向けて、ロゴの考え方や制作のヒントを紹介しています。

 

サッカーとお米が大好きで、推しの選手の試合がある日はだいたい夜更かししてしまいます。

​ロゴのちょっとした話

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